訪韓外国人とソンス(聖水洞)というキーワードが、韓国旅行を語るうえで欠かせない組み合わせになっています。さらに、訪韓外国人数は2024年に約1,637万人まで回復し、2025年は史上初の2,000万人突破も視野に入っています。その変化の最前線にあるのが、急速に「新・必訪スポット」として台頭したソンス(聖水洞)の存在です。
この記事では、韓国観光公社データラボやソウル観光財団の公式データをもとに、訪韓外国人数の5年間推移・国籍別ランキングの変化・ソウル人気エリアの変遷・ソンスが急成長した理由をまとめて解説します。韓国旅行を計画中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
① 訪韓外国人数の5年推移|コロナ後の急回復と2000万人時代へ

まず、訪韓外国人全体の数がこの5年でどのように変化したかを確認しましょう。コロナ禍で壊滅的な打撃を受けた韓国観光市場は、2022年以降に急速な回復を見せており、2025年にはついに「回復」を超えた「成長」フェーズに入っています。
| 年 | 訪韓外国人数 | 前年比 | 主な変動要因 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 約1,750万人 | +14.0% | コロナ前の過去最高記録 |
| 2020年 | 約252万人 | -85.6% | コロナ禍で激減 |
| 2021年 | 約97万人 | -61.6% | パンデミック継続 |
| 2022年 | 約320万人 | +230.7% | 国境開放・回復転換 |
| 2023年 | 約1,103万人 | +245.0% | 急回復(2019年比63%) |
| 2024年 | 約1,637万人 | +48.4% | 2019年比94%まで回復 |
| 2025年(1〜10月) | 約1,582万人 | +15.2% | 2019年比+8.4%・完全超え |
とくに2025年7月は単月で約173万人を記録し、前年同月比+23%・2019年比+19.7%という驚異的な数字を叩き出しました。また、業界では年間2,000万人突破も現実的な目標として語られており、韓国観光市場はまさに新時代に突入しています。
② 訪韓外国人の国籍別ランキング変化|日本の順位はどう動いたか

次に、訪韓外国人の国籍別ランキングの変化を見ていきます。とくに日本人訪韓者の動向は、kbuzzlabの読者の方にとっても重要なデータです。
国籍別 訪韓ランキングの5年変化(上位5カ国)
| 順位 | 2019年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年1月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 中国 | 中国 | 日本 232万人 | 中国 548万人 | 中国 36.4万人 |
| 2位 | 日本 | 日本 | 中国 202万人 | 日本 365万人 | 日本 17.5万人 |
| 3位 | 台湾 | 台湾 | 米国 109万人 | 台湾 189万人 | 台湾 13.5万人 |
| 4位 | 米国 | 米国 | 台湾 96万人 | 米国 148万人 | 米国 7.4万人 |
| 5位 | 香港 | 香港 | ベトナム 42万人 | 香港 62万人 | 香港 4.4万人 |
日本人訪韓の特徴|ソンス聖水洞に向かう層とも重なる
日本はコロナ前後を通じて常に1〜2位を維持しています。そして日本人訪韓者の特徴が、そのままソンス(聖水洞)に向かう層とぴったり重なっている点が見逃せません。
| 👩 性別 | 女性 65% / 男性 35% |
| 🎂 年代 | 20代が最も多く 約30% |
| ✈️ 目的 | 観光 98%(圧倒的) |
| 🔁 リピート | 4〜9回目の来韓が最も多い |
| 🧳 旅行形態 | 個別旅行 約90% |
つまり、韓国に来る日本人の多くは「20代女性・個人旅行・リピーター」というプロフィールです。そして2025年7月の日本人訪韓者数は約30万人で7月として過去最高を記録しており、今後もさらなる増加が期待されています。
また、台湾は2025年1月に前年比+44.7%、香港は+71.9%と驚異的な伸びを見せており、中華圏全体が訪韓市場を力強く牽引しています。
③ ソウル人気エリアの5年変化|訪韓外国人が訪れる地域はどう変わったか
「韓国といえば明洞」というイメージは今でも根強いですが、訪韓外国人が訪れるエリアはこの5年で大きく多様化しています。ソウル観光財団・韓国文化観光研究院のデータをもとに見ていきましょう。
訪韓外国人が訪れた地域ランキング(複数回答・2023年調査)
| 順位 | 地域 | 訪問率 | 2019年との変化 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 明洞(中区) | 85.9% | → 依然トップ |
| 2位 | 弘大(麻浦区) | 52.8% | → 安定 |
| 3位 | 江南 | 45.9% | → 安定 |
| 4位 | 北村・西村 | 40.3% | → 安定 |
| 5位 | 梨泰院 | 17.1% | ↓ 2022年事故後に低下 |
| 急上昇 | 聖水洞(城東区) | 急成長中 | ↑↑ 圏外→新定番へ |
訪韓外国人が「最も良かった」と答えた観光地 TOP5
| 順位 | 2023年 | 2024年(3Q暫定) |
|---|---|---|
| 1位 | 明洞(16.2%) | 明洞(16.2%) |
| 2位 | 景福宮 | 景福宮(7.8%) |
| 3位 | 弘大 | 弘大(7.5%) |
| 4位 | 江南 | 江南(4.5%) |
| 5位 | 北村・西村 | 海雲台(2.9%) |
明洞・景福宮・弘大という「3大観光地」は依然として強い存在感を持ちます。そしてその一方で、「個人旅行化」「SNS発信」「ローカル体験志向」という新しいトレンドの波に乗って、これまで観光地として知られていなかったエリアが急速に存在感を高めています。その象徴がソンス(聖水洞)です。
④ 訪韓外国人に選ばれるソンス(聖水洞)|急成長を示すデータ
訪韓外国人とソンス聖水洞の関係を示すデータは、どれも驚くべき数字ばかりです。韓国観光公社のデータラボ・LGU+のビッグデータをもとに確認してみましょう。
ソンス(聖水洞)外国人訪問者数の推移
| 期間 | 外国人訪問者数 | 特記事項 |
|---|---|---|
| 2018年(年間) | 6万人 | 工業地帯時代の基準値 |
| 2024年(年間) | 300万人 | 2018年比 約50倍! |
| 2025年1〜4月 | 約21万人 | 2019年同期比 5倍 |
| 2024年上半期 | 33万人 | — |
| 2025年上半期 | 91万人 | 前年比 約3倍 |
| 外国人訪問率(直近比) | 前年1Q比 +863.5% | 主要観光地で最大の伸び率 |
6万人→300万人というのは、わずか6年間で50倍になったということです。これは明洞(+13.1%)や弘大(+27.7%)とは比べ物にならない伸び率であり、ソンスが従来の観光地とはまったく異なる軌跡をたどっていることを示しています。
ソンス(聖水洞)の経済効果も急拡大
| 指標 | 過去(基準年) | 2024年 | 増加率 |
|---|---|---|---|
| カード売上高 | 637億W(2014年) | 2,384億W | +274% |
| 経済的価値 | 4,364億W(2014年) | 1兆5,497億W | +255% |
| 事業所数 | 1万751件(2014年) | 1万9,200件 | +78% |
| 公示地価(1㎡) | 321万W(2014年) | 680万W | +112% |
また、英国の旅行誌「Time Out」が2024年に「世界で最もかっこいい街」4位にソンスを選出したことも、国際的な注目を加速させる大きなきっかけとなりました。
⑤ なぜソンス(聖水洞)は訪韓外国人に選ばれるのか|急成長の5つの理由
理由① SNSで爆発的に広がった「リアルな韓国」
TikTokや中国のSNS「小紅書(シャオホンシュー)」では「聖水でやるべき10のこと」「聖水グルメ」といった動画が数百万回再生されています。さらに、明洞のような「観光地感」ではなく「韓国の若者が実際に過ごす街」というリアル感が訪韓外国人に刺さっています。シャオホンシューでは「ソウル」検索結果の中で、最も頻繁に言及されるエリアがソンスになっているほどです。
理由② ポップアップストア文化の聖地化
ソンスでは毎週平均40〜50件ものポップアップストアが開催されています。グローバルブランドから韓国発のニッチなブランドまで、来るたびに新しいイベントが体験できるため「何度来ても飽きない」という循環が生まれています。訪韓外国人のZ世代にとって、ポップアップストアは「無料で楽しめるコンテンツ」として絶大な人気があります。
理由③ MUSINSA・オリーブヤングNなど大型旗艦店の集積
韓国最大のファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」の旗艦店・MUSINSA KICKSがオープンし、また国内最大規模の「オリーブヤングN 聖水」も進出しています。MUSINSA スタンダード聖水の外国人客比率は2024年1月の11.1%から5月には28.8%に急上昇しており、外国人に特に支持される売場に成長しています。
理由④ 都市再生が生み出した唯一無二の空気感


2014年から始まった城東区のジェントリフィケーション防止政策は、大規模再開発を行わず地域の個性を保護しました。その結果、赤レンガの倉庫・古い工場・路地裏のカフェが混在するソンス独自の景観が守られています。この「過去の投打さと現代の洗練さが交差する空間」が、他のエリアにはないソンスのブランド価値になっています。
理由⑤ K-カルチャー全体のトレンドとリンク
BLACKPINKやNewJeans、DAY6などK-POPアーティストと縁のあるブランドや聖地が集中していること、さらに「韓国の若者らしい日常」をリアルに体験したいという「デイリーケーション(Dailycation)」志向の高まりが、ソンスへの関心を加速させています。
⑥ 訪韓外国人がソンス(聖水洞)に来るべき理由
データが示すとおり、ソンスはすでに「注目エリア」を超えて韓国を代表するカルチャーの発信地としての地位を確立しつつあります。訪韓外国人にとってソンスが特別な理由を整理すると:
| 🛍️ ショッピング | MUSINSA KICKS・大林倉庫・EQL GROVE・LECT聖水など、K-ファッション旗艦店が徒歩圏内に集結 |
| 💄 ビューティー | 国内最大規模のオリーブヤングN聖水でK-コスメをまとめ買い。肌診断サービスも充実 |
| 🎪 ポップアップ | 毎週40〜50件開催。来るたびに違う体験ができる「飽きない街」 |
| ☕ カフェ・グルメ | 評価4.8〜5.0のカフェ・レストランが密集。映えスポットも豊富 |
| 📸 フォトスポット | GENTLE MONSTERのインスタレーション・赤レンガの路地裏・ソウルの森など |
| 🌳 ロケーション | 聖水駅2番出口から全スポット徒歩圏内。隣接するソウルの森でリフレッシュも |
| ✈️ 免税対応 | MUSINSA KICKSなど複数店舗でパスポート提示によるTAX FREE即時対応 |
明洞が「毎回同じ」ショッピング体験を提供するエリアだとすれば、ソンスは訪れるたびに新しいポップアップ・新しいブランド・新しい体験が待っている「生きた街」です。そのため、リピーターにこそ刺さるエリアとして日本人観光客の間でも急速に支持を集めています。
まとめ|訪韓外国人とソンス聖水洞が示す韓国観光の新時代
この記事で紹介した訪韓外国人とソンス(聖水洞)のデータを改めて整理すると:
| ✅ 訪韓外国人数 | 2025年は2,000万人突破の可能性。2019年比で「超成長」フェーズへ |
| ✅ 日本人訪韓 | 2023年1位・2024年2位。20代女性・個人旅行・高リピート率が特徴。2025年7月は過去最高 |
| ✅ 人気エリア変化 | 明洞・弘大・江南の3強は依然安定。新たにソンスが急上昇中 |
| ✅ ソンスの成長 | 外国人訪問者数:6万人(2018年)→300万人(2024年)。6年で50倍 |
| ✅ ソンスが選ばれる理由 | SNS・ポップアップ・旗艦店・都市再生・K-カルチャーの相乗効果 |
韓国旅行を計画している方にとって、ソンス(聖水洞)はもはや「穴場」ではなく「必訪スポット」です。しかしまだ明洞・弘大ほど混雑しているわけでもなく、今がちょうど「知る人は知っている」段階から「誰もが訪れる定番」へと移行するタイミングといえます。
そのためソンスの最新ポップアップ情報・観光モデルコースはK Buzz Labで随時更新中です。ぜひ旅行前にチェックしてみてください。
👉 最新のソンスポップアップ情報はこちら → K Buzz Lab ポップアップ一覧
データ出典
- 韓国観光公社 韓国観光データラボ
- ソウル観光財団 2023年ソウル市外来観光客実態調査
- 韓国文化体育観光部 外来観光客調査
- 韓国文化観光研究院 2024年外来観光客調査(3Q暫定値)
- 城東区 韓国観光データラボ分析結果(2025年8月発表)
- LGU+ データプラス ビッグデータ










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